デブリ用配線を二重構造の物の中に入れ、間に窒素ガスを流すわけ

デブリ用配線・電極をデブリに向かって延ばし、デブリに電極を形成するまでの間に、配線が液に触れて途中で断線したり、回収できずに原発構造物内に配線・電極材料を残してしまいデブリの量を増加させてしまうということがあるかもしれない。

そこで、電極形成部を除くデブリ用配線本体をたとえば二重管の内管に入れ、内管と外管の間に窒素ガスを流して、戻ってきた窒素ガス流量が減少していないかどうかを常時監視することにする。窒素ガス流量の減少があれば、外管に亀裂や孔が生じたということなので、直ちに引き上げて修理・補強して再使用するということにすれば、前述の不都合をかなり軽減できるように思われる。

また、デブリに電極形成後も一定流量の窒素ガスを流し、戻ってきた窒素ガス流量を常時監視して外管の異常を検知できるようにし、異常があれば配線・電極を直ちに引き上げることができるのならば、配線の絶縁・保護材料や内管・外管として、放射線による劣化はあるがフレキシブルな高分子材料を使用してもかまわないものと思われる。