温暖化の本当の原因は、単に人口増加にともなって地表における熱発生・放出が多くなったからでは?
気候温暖化につき、二酸化炭素濃度の増加による影響もあろうが、単に人の生活での熱エネルギー放出が多くなったことによるのではないだろうか。人は暖房や煮炊きに熱を必要とするし、夏場のエアコン室外機からの暖気放出もかなりなものである。人口増加が続く限り熱の総放出量が多くなるわけで、地表面がホットカーペット化しているということが言えよう。つまり、電力源をすべて原発にしたとしても、ホットカーペット化を抑えない限り温暖化が継続することになろう。電気エネルギーとともに温排水を発生させてしまう発電方法に代わって、電気エネルギーと冷気を発生させる発電方法があれば望ましいようにも思う。しかし、電気エネルギーも、光エネルギーとして宇宙に放出されない限り最終的に熱エネルギーとなるから地表を温暖化させてしまう。従って、省エネに努めるしか対策はなさそうである。
汚染処理水からのトリチウム分離の続き
原発汚染水から、水素の放射性同位体であるトリチウムをできるだけ経済的に分離する方法について考えてみた。
水素は軽水素とも呼ばれ、同位体として二重水素(通常、重水素という)と三重水素(トリチウムのこと)があるが、水を電気分解した場合、発生する水素ガスは、初めのうち大部分が軽水素ガスで、長時間経過後に重水素ガスが発生するようである(このことは、例えば、東京化学同人から出版されている「ヘスロップ ロビンソン 無機化学(上)第3版」(1969年)の275頁付近に記載されている。)。三重水素ガス発生は、重水素と同じか、又はもっと遅れて発生するものと思われる。つまり、お金と時間をかければトリチウムを、トリチウムを高濃度に含む水等として分離できるわけである。
さて、発生した水素ガスの爆発を防ぐためには、燃やして水蒸気(やがては、液体の水になる)として放出することでしょうが、これでは発生した水素ガスの有効利用ができない。それで爆発を防ぐため、とりあえず窒素ガスを混入し水素濃度を20%程度にして貯蔵し、燃料電池系や水素エンジン系に対しては、ろ過法等により水素ガスのみを導入することが考えられる。一方、水素ガスと分離された窒素ガスは、電気分解で発生した水素ガスに再び混入させるという形で循環利用。
以上が、電解法によって少しでも経済的にトリチウムを分離除去するための方法の概要である。
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三重水素トリチウムの保管
トリチウムを含む汚染水を希釈して海洋放出するらしいが、公害問題における総量規制の考え方からすると、単に希釈すれば済むということでもないと考える。
水を電気分解すると、カソードから発生する水素ガスには、最初、重水素やトリチウムが含まれず、電解液中に重水素やトリチウムが取り残されて、これらが濃縮してくるようである。それで、以下の処理工程を提案する。
①カソードからの発生ガスにトリチウムが確認されるようになるまで電解を続け、確認されたら電解を終える。
②電解廃液にはトリチウムが濃縮されて存在しているので、厳重に保管管理し、ほとんどのトリチウムがヘリウムに壊変するまで保管を続ける。
③電解で発生した水素ガスは、燃料電池に送り、電気を発生させる。そして、上記の電解等に利用する。
④燃料電池での反応で生じた水は、海洋放出する。
水素とトリチウムは、互いに同位体であるが、物理的性質等で大きな差があるので、吸着法等、多くの分離法が考えられ、検討されているようである。事故処理であり、処理コスト優先で安易なやり方を採用するということは認められない。世界に対し、誠意のある処理方法が採用されることを望む。
ほとんど