デブリのその場での収納・処理について

デブリがある近辺で、ホウ素化合物で内外面とも被覆されたカプセルにデブリ片を収納・処理する方法では、カプセルを多数準備して、同時、または順次、収納・処理していくわけであるが、この場合でも問題は、炉・容器・建屋からデブリを分離したりデブリ片にする際、あるいは、デブリ片のハンドリングの際に連鎖反応が生じるかもしれないということである。

デブリ片は、収納前にホウ素化合物の液に浸漬させ、全表面をホウ素化合物で被覆してからハンドリングすることが望ましいが、その意味では、格納容器等からのデブリの分離やデブリ細断等の際、ホウ素化合物の液中で行う方が安全であるように思う。

なお、ハンドリング中、デブリ片が落下したりすることが無いように、デブリ片の保持は、摘まみ且つすくい上げるほか、吸引する方法も併用すべきであろう。