建屋底外部の受け皿製作法

建屋底外部の受け皿製作は、その現場で行う。別の所で製作した受け皿を、浮かせた建屋の下に入れるということではない。建屋を浮かせる事は困難であろうし、仮に浮かせたとしても、振動等でバランスを失って落下するような事があるかもしれない。このようなことが起きないように、少しずつ受け皿を形作っていくことを提案する

まず、受け皿の外端の方から作製していく。中心に向かって斜め下に地面を1m四方ほど掘り、その穴に型枠を入れコンクリートを流し込む。受け皿中心から反対の箇所でも同様の作業を行い、バランスを保つようにする。コンクリートが固まったら、その下に、コンクリートが落ちてこない程度の広さの作業用スペースを掘り開ける。そして、その穴の下部もコンクリート敷にし、上の天板コンクリート落下防止用治具を設置する。そして、再び中心に向かって斜め下に地面を掘って型枠を入れコンクリートを流し込む。この際、固化時収縮があっても先の天板コンクリートと接続するように十分な重なり確保する(同一面状にするよりは、階段状となるようにした方が確実であろう。又、最初から鉄筋入りが望ましい。)。このようなことを、対称性を確保しながら各外端部から進め、最終的に一つの受け皿を製作する。