散水下での気中工法よりは、時間がかかっても電解によるデブリ溶解が安全では

気中工法でのデブリ回収とは、格納容器壁からデブリ機械的に削りはがして真空吸引するとかコンベア形式で格納容器外に搬出するということであろうか。この工法では、デブリが冷却液に浸かっていては削り取り作業が進まないとして冷却液の供給を止め、デブリ周辺の冷却液はウランの崩壊熱で蒸発させてから散水下で削り取ろうということであろう。しかし、振動や熱によって格納容器が破壊してしまわないか、心配である。

気中工法では、格納容器の横穴からロボットアームをデブリまで延ばすことを考えているようであるが、ロボットアームに、デブリに接触させる電極とその配線を取り付けて電極をデブリに接触させ、デブリを電解用冷却液に浸けたままデブリ中のウランを溶かし出す方法のほうが安全であろう(電解用冷却液の供給は続け、オーバーフローする液中に含まれるウランを循環系統から回収しようというものである。)。デブリ用電極と反対電極の白金やカーボン電極は、他のロボットアームを使って設置することができよう。