格納容器からの漏水受け材の材質

新聞記事によれば、格納容器底部のデブリ近くの水は熱水になっているということで、想像するに、循環冷却水が上から降り注ぐ形で供給されるが、デブリまでには十分に行き渡らず、大部分は直ちにオーバーフローして循環系統に戻る形になっているものと思われる。

従って、デブリ近くからの漏水がある場合、その漏水の受け材としては、耐熱性や耐放射線性も必要である。デブリを硝酸で溶かす場合の耐薬品性も当然必要として、考えられる材質は一般的には炭素材料であろう。そして、黒鉛質の炭素材料がより望ましいということになろう。但し、酸素とは反応しやすいはずであるから、高温で大気とあまり接することが無いように、この漏水受け材付近も窒素等の不活性ガス雰囲気となるようにしてもらいたい。