記録を残さない風土の役所にデブリ処理や管理は無理

責任追及されたくないためか、日本と呼ばれている国の役所には、記録をできるだけ残さないという風土があるようである。しかし、臨界発生の影響を回避しつつ行われるであろうデブリの取り出しは、一挙に行えないであろうから、些細な異常にも注意した記録を残して引継ぎつつ慎重に進められるべきであるという常識的感覚からすれば、このような風土を直ちに改めない役所には、デブリ処理や管理は任せられない。

取り出したデブリは数万年の管理が必要とされているが、記録を残さない風土の役所では、どこに置いているのか、誰が管理しているのかなど5W1H的情報が数年のうちに、役所にとって都合のよいように記録されてしまいそうである。

歴史書は、①作成者にとって都合のよいことと、②作成者にとっては不都合だが知れ渡っているため認めざるを得ないこととが書かれていると感じているが、デブリ処理や管理についての役所の記録文書が、歴史書のようになっては大迷惑である。